礼状の例文やサンプル、お礼状の書き方については、プライベートシーン、ビジネスシーンそれぞれのシチューエーションにあわせたものが沢山見つかります。
プライベートシーンにおける礼状は、お歳暮やお中元、年賀状などへのお礼状だけでなく、より大切にしたいのは、重要な人生の節目を祝ってくださったり駆けつけてくださったりした場合にお礼状を出しましょう。結婚式、結婚祝い、病気や怪我のときのお見舞いや快気祝、新築祝いなどへの礼状、お子さんがいらっしゃる場合は出産祝い、内祝い、入園・入学・進学祝い、成人式、就職祝いなどへの礼状など、人生に何度もあることではありませんから、祝ってくださった方へ心を込めて返礼の礼状をつくりたいものです。そして、弔電、法事、香典、葬儀、49日 香典返し、忌明けなどの礼状は1人の人生の終焉を締めくくる大切なタイミングですから、更に大切にしましょう。
ビジネスシーンにおける礼状も、非常に大切です。まず、学生の就職活動における礼状、面接やOB訪問の後に間をおかずに短くても心と意欲のこもったお礼状(メールで十分です)を出すことで、実は内定の確率が大きく変わったりもします。面接官はそのひとの能力もみますが、なにより社会人としてのコミュニケーション力と本人の意欲を大切にするからです。そして内定した後も忘れず礼状を出すようにしましょう。
ビジネスシーンにおける礼状は、ほかにも日常茶飯事です。会社員としての昇進祝い、転職祝い、退職祝いなどへの礼状だけでなく、できる営業マンや社長は、日々の営業活動における礼状の役割をとても重要視しています。契約時だけでなく、商談で訪問したり来訪いただいた後でも、先生を講演に招いた後でも、実にこまめに礼状をだす社長さんを知っていますが、業界が不況にあえいでいても、その社長さんの会社の業績は安泰です。社長礼状の効果大ですね。
礼状の文章を書く場合の鉄則ですが、まず、例文そのままで済ませるのは止めましょう。うけとった相手に、あっ手抜いたな~と思わせたら折角の礼状が逆効果になってしまいます。
上手な礼状の例文の使い方としては、礼状の最初の部分を自分の言葉に変える方法がおすすめです。だいたい、礼状の例文のはじまりは、拝啓のあとは、季節の時候の挨拶ですが、あまりにも決り文句すぎるきらいもあります。ビジネスシーンでは1文は、定型にするのはお約束でしょうが、そのかわりに、自分の近況・身近な事柄をさらっと書けると、ぐっと気持ちのこもったオリジナルな礼状に早替わりします。
全体的な礼状の書き方としては、起承転結を心がけましょう。そして、相手への喜びや感謝の気持ちがあらわれるような、素直な気持ちを平易な言葉(口語)も交えてかくと、ぐっとお礼の気持ち、臨場感がアップします。
このポイントは、英文、英語の礼状でもかわりません。言語を問わず普遍的な礼状のコツといえるでしょう。
こうした心得を踏まえて、上手に礼状の文面、文例、例文、書き方、テンプレート、挨拶文を、活用しましょう。
礼状を出すときに気をつけたいポイントがいくつかあります。
まず、礼状のタイミングを押さえることです。できればジャストタイミングで届くようにすると礼状の効果が大きくアップします。例えば、結婚式への招待へのお礼状でしたら、2人がハネムーンで訪れた滞在先のホテルに、気持ちいっぱいのお礼状が届けば、受け取った新婚夫婦は大喜びでしょう。^^ 原則としては、祝い事の返礼は早めに、不祝儀の返礼はある程度時間を置いて送るものとお考えください。
また、年配の方へのお礼状は、手間はかかりますが、手書き手紙の御礼状を出したいものです。年配の方はまだまだパソコンは不得手、メールはもとよりプリンタ印刷だけですとがっかりしてしまいます。逆に手書きの温かさを大変喜ばれます。
また、ビジネス営業シーンのお礼状でも手書き手紙の礼状の効果はあなどれません。ビジネスにおける日々の細かい商談では、メールで十分でしょうが、大きな引き合いを頂いたときや、いざ契約となったときは、心を込めた手書きのお礼状を書いてみましょう。効果は絶大です。このワザで長年、トップセールスマンの座を続けている方がいらっしゃいます。