最近のランケーブルは、種類も性能も数が増えています。以前はすぐに壊れてしまいそうな4芯の電話線と同じようなケーブルが主体だったのですが、現在では、よりがっしりとした8芯のツイストペアーケーブルが家庭でも主流になっています。
またランケーブルには対応しているランの速度に応じてカテゴリー分けがなされています。
通常のオフィスや家庭のランの最近のランの規格は100BASE-Tがほとんどですが、これに対応しているランケーブルはカテゴリー5になります。
カテゴリー6になると、カテゴリー5のおよそ10倍、1000BASE-T(実に1秒に1Gビットの信号)に対応したケーブルになります。
例えば、ベルデン社のトップモデルのランケーブルは、なんと実にカテゴリー6オーバーとのことです。絶縁もテフロン絶縁のランケーブルの転送能力は、通常家庭やオフィスで利用しているランケーブルとは段違いです。ランケーブルの性能にこだわりたい貴方なら、高品質ランケーブルを一度ご検討ください。^^びっくりしますよ~。
サンワサプライが出しているカテゴリー7は「ノイズに強い次世代10GBASE完全対応ケーブル」と謳っています。10Gビットの転送速度とは・・・、高品質画像をリアルタイムでラン経由で送受信できちゃいますね。^^
ランケーブルには単線と寄り線がありますのでお気をつけください。寄りとは、ランケーブル中の8本の線を文字通り何度も寄っている線(クロスケーブルの所以)のことです。この寄りがしっかりしていると通信信号の減衰が少なくなります。
少々値段は高くなりますが、ある程度ランケーブルの長さを必要とするオフィスなどの配線の場合は、単線ランケーブルではなく寄り線欄ケーブルを選ぶようにしましょう。逆に数メートル程度のランケーブルなら、距離の減衰よりストレートな接続速度が勝りますから、単線ランケーブルがお勧めとなります。
ラン工事は、実はそれほど難しくはないのですが、慣れないと、接続不良や輻輳を起こしやすい設置にしてしまうなど、通信品質面で心配が残ります。信頼のおける業者さんにお願いするのが良いでしょう。また、オフィスの引越しに伴うラン工事などの場合は、引越し請負業者さんのメニューにラン工事が安く含まれているケースが多いので、相談してみると良いでしょう。
ランケーブルが高速になったとはいえ、物理的に線でつながっていないとネットワークがつかえないのは不便、ということで無線ランを選択しようと考慮されている方も多いと思いますが、現状ではあまりお勧めできません。
無線ランをお勧めできない理由は、セキュリティの問題です。ウィンドウズパソコンの無線ランの場合、情報が空気中に電波として飛んでしまいますので、外部から簡単に情報を覗き見することができてしまうのです。
無線ランの電波は以外と通信可能範囲が広く、障害物がなければ100m前後は普通に届いてしまうとのことです。
ランケーブルのトラブルと思った場合は、ルーター・パソコンなどつながっている機器の再起動をして接続確認、それでダメならプラグが壊れかかっていないか、付け根部分の線が変にひしゃげたり曲がったりしていないかを目視してください。それで判断が難しい場合は、他のランケーブルがある場合は付け替えてみましょう。それでも分からない場合は、専門業者さんに相談してください。
ちなみに、統計をとってみるとネットワークの接続不良の実に8割近くが、実はランケーブルの不具合なのだそうです。少々高くても高品質で丈夫なランケーブルを始めから選んでおくのが賢い選択といえるのでしょうね。^^;